東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

●ひとり時間に読書●『家康の子』植松三十里著

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

歴史小説にハマっています。

 

理解が深まればいいなと思い、

できる限り江戸時代から時系列

作品を選んで読んでいますが、

まだ初期の段階なので、

戦国末期から江戸時代初期

描いた作品を読むことが多いです。

 

今回は植松三十里著、

家康の子』。

 

家康の次男

越前松平家の祖である

結城 秀康」について

描かれた作品です。

 

正直、秀康の存在は知りませんでした。

 

徳川将軍家と御三家・御三卿系図

というものを見ていた時に、

「徳川 家康」から線が引かれ、

小さく「次男・結城 秀康」と

書いてあったので、

初めて気づきました。

 

なんで「結城」姓を名乗っているの?

どうして次男なのに「将軍」じゃないの?

(長男は亡くなっている)

と不思議に思いました。

 

 

図書館でふらふら本探しをしていた時に、

本書がちょうど気になっていた

「結城 秀康」について書かれたものだと知り、

手に取りました。


 

1585年、秀康が12歳の時、

豊臣秀吉の養子となります。

 

豊臣秀吉 VS. 織田信雄徳川家康

小牧長久手の戦いの後、

和議の証として人質になったのです。

 

元々、秀康は城外で生まれ、

3歳まで家康の子として認知されなかったため、

家康との距離を感じているところへ

更に追い打ちをかけるように

親子の縁を切られ、

厳しい立場に置かれます。

 

しかも、秀吉やその一族にとっても

家康を臣従させるための策として、

秀康を養子に迎えるのであって、

決して歓迎ムードではありません。

 

それでも、

秀吉養子

かつ家康実子として

豊臣家と徳川家を結ぶ役目

担っていきます。

 

また、家康を諫めることのできる

数少ない存在になり、

家康が敵視する者たちを救うなど、

自分の信念も通すことができる武将となります。

 

やがて、家康にして

大した男になった。

敵に回したら怖かった」と

言わしめます。

 

結城 秀康の物語を通して、

石川数正の思い切った行動

家康がすぐに秀吉に臣従しなかった理由

より詳しく知ることができました。

 

涙なくてしては読み進められない、

結城 秀康の波乱万丈な人生

丁寧に描かれた作品です。

 

 

●追記●

5/21(日)放送の大河ドラマ「どうする家康」は偶然にも結城秀康の母、お万の方の話でした。なぜ秀康が3年間も家康の子として認知されなかったのか、お万の方の立場がどうだったのかがよくわかりました😌

 

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