●ひとり時間に重要文化財巡り●日本銀行本店（日本橋）：明治期を代表する洋風建築

こんばんは！

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間の楽しみ方を模索しています。

最近は用事のついでに

重要文化財を見つけて

楽しむことを覚えました(笑)

今回は三越日本橋本店や三井本館の辺りで

道に迷って裏手に回ってしまったら、

遠目でも目を引く存在感ある建物を発見。

【日本銀行本店】

bank-of-japan — 《日本橋本石町：国指定重要文化財の日本銀行本店本館(1896(明治29年)竣工)》©nico

●竣工：1896年(明治29)

●建築：辰野金吾（主要作：両国国技館、東京駅など）

●重文指定年：1974年(昭和49)

●特徴：明治期の洋風建築を代表する建物。石積み外壁の内側にレンガを裏積みした構造(「石積みレンガ造」)。建物南側正面にアーチ型の門扉と銃眼型の小窓が並ぶ低い障壁を立たせ、奥の中庭をコの字型に囲むように主屋を配置するなど、極めて堅固な防御性を備えている。古典主義の意匠を組み合わせながら独自性の強い重厚なデザインを創出。

日本銀行本店は

日本人建築家が手掛けた

最初の国家的建築だそうです。

それ以前の国家的建築は

お雇い外国人に任されていたので、

日本人建築家が中心となって

活躍する時代へ移行する

記念すべき作品でした。

建築家の辰野金吾は

日本銀行本店の設計にあたり、

約1年をかけて欧米の銀行建築を

視察しました。

視察後、ベルギー国立銀行や

イングランド銀行と同じ石造りの

古典的建築を設計案として採用し、

中央銀行としての秩序と威厳を表現しました。

建設にあたっては従来の体制ではなく、

新たに建築学を学んだ技師などで

施工体制を整えたそうです。

また、日本に西洋建築技術を

定着させることを使命としていたので、

エレベーター、防火シャッター、水洗便所など、

当時としては先駆的な設備が

多く取り入れられました。

事前予約制で館内の見学（約60分）も

できるそうです。

※詳細はこちらをご覧ください。

また、本館の向かいにある南分館には

貨幣博物館（入場無料）があり、

お金の歴史などが紹介されています。

建物を見かけてその重厚感に

惹かれただけだったのですが、

思っていたよりも見所が多かったので、

時間がある時にまた行けたらなと思います。

hitorijikan-nico2.hatenablog.com

nico's memo:

●ジョサイア・コンドル(1852-1920)：
建築家。お雇い外国人として来日し、工部大学校で辰野金吾や片山東熊らを育て、「日本近代建築の父」と呼ばれる。主要作品は鹿鳴館(1883)、ニコライ堂(1891)、旧岩崎邸(1896)など。

●辰野金吾(1854-1919)：
建築家、工学博士。ジョサイア・コンドルに師事。留学後はコンドルの後任として工部大学校の教授になり、日本人として初めて建築学を教えた。近代日本の建築界を指導し、数多くの建築家を育成したほか、教育界、建設界にも業績を残している。日本で初めて設計事務所を開設。日本銀行本店(1896)、東京駅(1914)をはじめとする日本近代建築史上重要な作品を手がけている。

nico's memo:

●文化財：
日本の長い歴史の中で生まれ、はぐくまれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な国民的財産。このため国は文化財保護法に基づき重要なものを国宝、重要文化財、史跡、名勝、天然記念物等として指定・選定・登録し、保存を図っている。さらに、日本を代表する文化遺産の中から顕著な普遍的価値を有するものをユネスコに推薦し、世界文化遺産への登録を推進。
●有形文化財：
建造物、工芸品、彫刻、書跡、典籍、古文書、考古資料、歴史資料などの有形の文化的所産で、日本にとって歴史上、芸術上、学術上価値の高いものを総称して「有形文化財」と呼ぶ。
●国宝・重要文化財：
有形文化財のうち、重要なものを「重要文化財」に指定し、さらに世界文化の見地から特に価値の高いものを「国宝」に指定して保護を図っている。