東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。時々家族との時間も書いています。

【京都マイナーひとり旅】(11)鍵善良房 四条本店|名物「くずきり」とお土産

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

さて、数回に渡り、

人混みを避けたマイナーな

京都ひとり旅】について書いています。

 

偶然通りかかった「安井金毘羅宮」と

崇徳天皇御廟所」を参拝し、

すっきりした気持ちになって

目的地のある四条河原町方面へ

歩みを進めました。

hitorijikan-nico2.hatenablog.com

 

時間は11時頃。

 

暑くて暑くてたまらない…

 

お昼前の微妙な時間だったけれど、

ここで休憩することにしました。

 

立ち寄ったのは

鍵善良房 四条本店』。

 

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《【京都ひとり旅】鍵善良房 四条本店|四条通に面したお店の入口》©nico

 

八坂神社の門前町にある

創業300年の老舗、

鍵善良房』。

 

京菓子の基礎が築かれた江戸時代に

歴史が始まっています。

 

創業以来、

「縄手四条上ル」にお店を構え、

明治時代に現在の場所に移られました。

 

建物は建て替えられていますが、

歴史あるお店です。

 

銘菓「菊寿糖」と

くずきり」が有名。

 

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《【京都ひとり旅】鍵善良房 四条本店|代名詞は「菊寿糖」と「くずきり」》©nico

 

販売エリアを通って、

奥の喫茶へ。

 

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《【京都ひとり旅】鍵善良房 四条本店|店内の販売エリア》©nico
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《【京都ひとり旅】鍵善良房 四条本店|喫茶とメニュー》©nico

 

喫茶に入って、

まず出てきたのはお茶と菊寿糖

 

菊の花をかたどったお干菓子で、

最高級の阿波和三盆でつくられています。

 

出てくると思わなかったから、

嬉しい~

 

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《【京都ひとり旅】鍵善良房 四条本店|喫茶で最初に出される菊寿糖とお茶》©nico

 

そして、

注文したのは「くずきり」。

 

注文後に作りたてが出されます。

 

原材料は葛粉と水のみで、

吟味された吉野大宇陀・森野吉野葛本舗の葛が

使い続けられているそう。

 

黒蜜は沖縄産。

 

『鍵善良房』ならではの

独特な器で出されます。

 

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《【京都ひとり旅】鍵善良房 四条本店|名物「くずきり」》©nico

 

器の中は2段になっていて、

黒蜜とくずきりが入っています。

 

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《【京都ひとり旅】鍵善良房 四条本店|器を開けると黒蜜とくずきりが入っている》©nico

 

氷水の中のくずきりをすくう度に

氷がカラカラとなり、

涼し気な音が聞こえます。

 

あちこちの席からカラカラ

聞こえてくる…😊

 

もうこれで帰っても悔いはない位、

京都らしさを味わいました。

 

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《【京都ひとり旅】鍵善良房 四条本店|くずきりはすくう度に氷の音がカラカラなって風流》©nico

 

雰囲気も味も

老舗ならではの風格を堪能し、

こちらでお土産

選ぶことにしました。

 

迷った末に

涛々(とうとう)」を購入。

 

包装紙も素敵。

 

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《【京都ひとり旅】鍵善良房 四条本店|お土産に「涛々」》©nico

 

「涛々」は軽そうだし、

お日持ち日間と長めなので

お土産にはいいかな~位な気持ちで購入。

 

しかし、

後で調べたら、

2022年の1月に惜しまれながら

のれんを下ろされた

老舗和菓子店「京華堂利保」より

引き継がれたお菓子でした。

 

茶道三千家の一つ、

武者小路千家の家元に好まれ、

茶人に愛されたそうです。

 

武者小路千家先代家元と

同店の2代目ご主人が完成させました。

 

大徳寺納豆を混ぜ込んだあんを、

堅めのふ焼き煎餅で挟んだお菓子です。

 

後を継ぐはずだった4代目が急逝され、

3代目も大病をされた後の後遺症があり、

1903年に創業された老舗で

道家元の菓子を

任されているという責任」を感じて

何とか続けようとされましたが、

閉店に至ったそうです。

 

お菓子の背景にある物語を知って、

やむを得ず閉店された「京華堂利保」さんと

伝統を引き継いだ「鍵善良房」さんの

思いも想像しながら、

いつも以上に味わっていただきました。

 

ほのかに甘いふ焼き煎餅と

味噌のようにしっかりとしたあんの

塩味がマッチしていて好きだなぁ💓

 

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《【京都ひとり旅】鍵善良房 四条本店|「涛々」大徳寺納豆を混ぜ込んだあんを堅めのふ焼き煎餅で挟んだお菓子》©nico

 

暑い夏の日に店内でいただいたくずきりは、

目で耳で舌で涼を感じられ、

身も心も救われました。

 

お土産の「涛々」と共に

京都らしさを満喫できた時間となりました。

 

次回は目的地に向かうため

お散歩しましたので、

ご紹介します。

(つづく)

hitorijikan-nico2.hatenablog.com

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました!

 

鍵善良房 四条本店

●参考●

「鍵善良房」ホームページ

京都新聞」Web記事:茶人も愛した京都の老舗和菓子店が118年の歴史に幕 後継ぎ死去で力尽く

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