こんばんは!
都内在住アラフィフ主婦のnicoです。
ひとり時間を楽しんでいます。
さて、数回に渡り、
人混みを避けたマイナーな
【京都ひとり旅】について書いています。
偶然通りかかった「安井金毘羅宮」と
「崇徳天皇御廟所」を参拝し、
すっきりした気持ちになって
目的地のある四条河原町方面へ
歩みを進めました。
hitorijikan-nico2.hatenablog.com
時間は11時頃。
暑くて暑くてたまらない…
お昼前の微妙な時間だったけれど、
ここで休憩することにしました。
立ち寄ったのは
『鍵善良房 四条本店』。
八坂神社の門前町にある
創業300年の老舗、
『鍵善良房』。
京菓子の基礎が築かれた江戸時代に
歴史が始まっています。
創業以来、
「縄手四条上ル」にお店を構え、
明治時代に現在の場所に移られました。
建物は建て替えられていますが、
歴史あるお店です。
銘菓「菊寿糖」と
「くずきり」が有名。
販売エリアを通って、
奥の喫茶へ。
喫茶に入って、
まず出てきたのはお茶と菊寿糖。
菊の花をかたどったお干菓子で、
最高級の阿波和三盆でつくられています。
出てくると思わなかったから、
嬉しい~
そして、
注文したのは「くずきり」。
注文後に作りたてが出されます。
原材料は葛粉と水のみで、
吟味された吉野大宇陀・森野吉野葛本舗の葛が
使い続けられているそう。
黒蜜は沖縄産。
『鍵善良房』ならではの
独特な器で出されます。
器の中は2段になっていて、
黒蜜とくずきりが入っています。
氷水の中のくずきりをすくう度に
氷がカラカラとなり、
涼し気な音が聞こえます。
あちこちの席からカラカラ
聞こえてくる…😊
もうこれで帰っても悔いはない位、
京都らしさを味わいました。
雰囲気も味も
老舗ならではの風格を堪能し、
こちらでお土産を
選ぶことにしました。
迷った末に
「涛々(とうとう)」を購入。
包装紙も素敵。
「涛々」は軽そうだし、
お日持ち5日間と長めなので
お土産にはいいかな~位な気持ちで購入。
しかし、
後で調べたら、
2022年の1月に惜しまれながら
のれんを下ろされた
老舗和菓子店「京華堂利保」より
引き継がれたお菓子でした。
茶道三千家の一つ、
武者小路千家の家元に好まれ、
茶人に愛されたそうです。
武者小路千家先代家元と
同店の2代目ご主人が完成させました。
大徳寺納豆を混ぜ込んだあんを、
堅めのふ焼き煎餅で挟んだお菓子です。
後を継ぐはずだった4代目が急逝され、
3代目も大病をされた後の後遺症があり、
1903年に創業された老舗で
「茶道家元の菓子を
任されているという責任」を感じて
何とか続けようとされましたが、
閉店に至ったそうです。
お菓子の背景にある物語を知って、
やむを得ず閉店された「京華堂利保」さんと
伝統を引き継いだ「鍵善良房」さんの
思いも想像しながら、
いつも以上に味わっていただきました。
ほのかに甘いふ焼き煎餅と
味噌のようにしっかりとしたあんの
塩味がマッチしていて好きだなぁ💓
暑い夏の日に店内でいただいたくずきりは、
目で耳で舌で涼を感じられ、
身も心も救われました。
お土産の「涛々」と共に
京都らしさを満喫できた時間となりました。
次回は目的地に向かうため
お散歩しましたので、
ご紹介します。
(つづく)
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最後までお読みいただき、
ありがとうございました!
●参考●
「鍵善良房」ホームページ