・歴史小説:奈良時代
千年以上も続く都の礎を築いた【桓武天皇】。しかし、そもそもは皇位につくことを期待されていなかった末端の皇族でした。本書ではその生涯が描かれています。
8世紀後半に完成した現存最古の和歌集「万葉集」。古事記・日本書紀と並ぶ国書としての和歌集を完成させるという大事業を父・大伴旅人から継いだ家持。政争に巻き込まれながらも、強い執念で難事業に挑む姿が描かれています。
古くから天皇家を支えた古豪の名門でありながら、新興勢力の蘇我氏に敗れて消滅した物部氏。その数少ない生き残り氏族・石上物部氏であった【石上朝臣麻呂】は辛うじて最下級の官職に就いていた。しかし、天智・天武朝を経て、元明天皇の時代に臣下としては…
奈良時代の「大仏建立」をテーマにした作品。卓越した技能を持つ造仏工・天国を主人公とし、当時の身分制度にも触れられています。次々と襲い掛かる試練に最後まで目が離せないストーリー展開です。
奈良時代の【遣唐使】の奮闘を描いた作品。主人公は最難関と言われた中国の官僚登用試験「科挙進士科」に合格し、玄宗皇帝の側近まで上り詰めたたぐいまれなる日本人「阿部仲麻呂」。日本の朝廷の密命を受けた仲麻呂の人生が壮大なスケールで描かれています。
歴史小説では珍しい「元正天皇」の視点で描かれた作品【美貌の女帝】。壬申の乱後、度重なる都の遷都や権力闘争など激動の時代。初の未婚の女性天皇として政治の矢面に立たされながら守り抜こうとしたものがありました。