東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

●ひとり時間にアート●みらい美術館(横浜):超絶技巧ガラス展:ガレ、ラリック、ティファニーを中心に

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

横浜・新高島にある

みらい美術館に行ってきました。

 


みらい美術館

 

「超絶技巧ガラス展

ガレ、ラリック、ティファニーを中心に」

(2022年11月18日~2023年3月5日)

 

nico's favorite points●

アール・ヌーヴォーアール・デコ期のガラス作品約50点を展示
●ガラス作家の頂点、エミール・ガレの「フランスの薔薇」大壺を鑑賞できる
●ラリック、ティファニーなどガレと同時代のガラス工芸家たちの作品も展示
●小規模な美術館ながら、説明も丁寧で見応えあり


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《みらい美術館(横浜):花器、エミール・ガレ没後に親族が継承した工房の作品》©nico


フランス語で「新しい芸術」を意味し、

19世紀から20世紀初頭にかけて

欧米で流行った芸術運動である

アール・ヌーヴォー

 

工業化が進む中で

芸術の意味を見直そうとする

動きでもあり、

動植物の形態をモチーフとした

曲線的・流動的な装飾様式、

ジャポニズムからの影響を受けるなどの

特徴があります。

 

特にエミール・ガレ

(1846-1904)

ガラス工芸を代表する芸術家

として有名です。

 

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《みらい美術館(横浜):特別展示、エミール・ガレ「フランスの薔薇」大壷 1902年》©nico

特別展示の

フランスの薔薇」大壷は

エミール・ガレが生涯に駆使した

最高難易度の技法を組み合わせて

制作された作品だそうです。

 

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《みらい美術館(横浜):特別展示、ルイス・ティファニー「紫陽花」ランプ 1910年頃》©nico

同じく、特別展示されていた

ルイス・ティファニー

(1848-1933)の

紫陽花」ランプ は

多色ガラスを複層にして

模様を表現し「ステンドグラス」に

革命を起こしたそうです。

 

ルイス・ティファニー

アメリカでのアール・ヌーヴォー

第一人者として知られ、

ティファニー社創業者の息子です。

 

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《みらい美術館(横浜):ルネ・ラリック「香水瓶」1912-1927年の作品たち》©nico

1910年代から1930年代にかけて

欧米を席巻した装飾様式である

アール・デコ

 

アール・ヌーヴォーのような

華やかさはなく、

直線や幾何学模様などの

洗練された美しさと

機能的なデザインが特徴です。

 

ルネ・ラリック

(1860-1945)は

アール・ヌーヴォーを代表する

工芸家でもあり、

アール・デコでも第一人者として

知られています。

 

日本のアール・デコの代表的建築物である

朝香宮(現、東京都庭園美術館)の

装飾デザインも担当しました。

 

元々ラリックはジュエリー作品で

その名が知られていましたが、

1907年に香水瓶のデザインに

着手したことで、

ガラス工芸家に転身しました。

 

当時は第一次大戦が勃発して

貴族社会が終焉を迎え、

工業社会へ突入していく時代で、

富裕層向けの一点物のジュエリー制作から

量産しやすいガラス工芸の世界へ

移っていったのは、

時代を見越していたとも言えます。

 

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《みらい美術館(横浜):特別展示、ルネ・ラリック「泉の精」立像 1924年》©nico

 

特別展示のルネ・ラリック

泉の精」立像は

1925年パリにて開催の

アール・デコ展」に設置された

噴水塔「フランスの水源」用に

制作されました。

 

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《みらい美術館(横浜):ルネ・ラリック勝利の女神」カーマスコット 1928年》©nico

 

今回、ラリックの作品を見ていて

ガラスの「カーマスコット

というものを初めて知りました。

 

車のボンネットの先に付ける装飾品で、

当時は金属品が主流でした。

 

ラリックは最先端のガラスを取り入れて、

多くの名作を手掛けたことでも

知られているそうです。

 

車が実用品というよりは、

ステータスやファッション

であった時代が想像できます。

 


さいごに

 

みらい美術館は小さな美術館でしたが、

作家や作品の説明も丁寧に行われており、

初心者にもわかりやすくて

大変見応えがありました。

 

超絶技巧ガラス展」は

2023年3月5日まで

開催されています!

 

金・土・日・祝日のみの開館なので、

ご注意ください。


●Information●

みらい美術館

●電話 045-222-8696
●住所 横浜市西区高島1-2-15みなとみらい学園ビル2階
●交通 横浜駅」から徒歩10分
みなとみらい線新高島駅」 から徒歩2分
●開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
●休館日 祝日を除く月曜日~木曜日
●予約 なし
●入館料 一般:800円、学生・生徒:600円、中学生以下:無料、その他
(チラシかはがき持参で一般:600円、学生・生徒:500円)
●開館時間や休館日などは変更となる場合がありますので、詳細は施設にご確認ください。

●参考●

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