東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。時々家族との時間も書いています。

【読書記録】『令和版全訳小説 伊勢物語』服部真澄著

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

最近は歴史小説を読みながら、

歴史の学び直しができないかと試みています。

 

年号やフレーズだけでは記憶できないので、

物語と併せることでに印象づけています。

 

おかげさまでこれまでは

あまり読書をしてこなかったのに、

今では何か読んでいないとダメなくらい

読書も習慣化しています😊

 

今は飛鳥時代奈良時代ときて、

平安時代前期を舞台にした小説を中心に

読み進めています。

 

今回手に取ったのは

服部真澄著、

令和版全訳小説 伊勢物語』。

平安時代前期の小説一覧はこちら

 

よく知られている通り、

貴族・在原業平を主人公とし、

平安時代に成立した古典の歌物語です。

 

実は以前にも

伊勢物語」を題材にした小説を

読んでみました。

 

が、

平安時代のプレイボーイ(業平)が

数々の女性との恋愛遍歴を連ねた

軽い感じの作品...😅。

 

恐らく平安時代の雅な雰囲気を味わうのが

醍醐味と言える作品なのかもしれませんが、

文学的センスに乏しい私には

古典文学の楽しみ方がわかりませんでした。

 

実は今回読んでみても、「伊勢物語」は苦手...💦。

 

ただ、

平安時代初期の歴史を知るなら、

平城天皇の孫で臣籍降下した

在原業平に触れておきたいと思いました。

 

以前に服部氏の作品で

空海を主役にした「最勝王」を読んで

面白かったので、

服部真澄さんの作品なら...」と、

期待をしたのもあります。

 

そして、

やっぱり服部さんの作品は

読み応えを感じました。

 

例えば、

冒頭に出てくる鷹狩のシーンも

それがどんな意味を持つのか示されています。

 

単に業平が鷹狩をしたというのではなく、

鷹狩が時代や業平の血筋を表していることが

わかります。

 

当時の人が「鷹狩」という単語一つで

思い描けたイメージを、

本作の中では現代人にも伝わるように

上手く表現されており、

より深く物語の意味を解釈できました。

 

また、

業平の物語を通して

平城天皇から文徳天皇の時代の政治も

垣間見られました。

 

やまと絵の表紙や挿絵も

作品と相まって美しいです✨

 

伊勢物語」を現代版で読みたい方には

本作をおすすめしたいです。

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました!

 

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