東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

【大阪・奈良旅】『法起寺』世界遺産、現存する世界最古の三重塔

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

今回は数回にわたり

大阪・奈良

夫婦ふたり旅について書いています。

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聖徳太子ゆかりの寺

法輪寺』を拝観した後、

東に約10分歩いて

法起寺』を訪問。

 

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《『斑鳩の里』法輪寺法起寺に向かう間の田園風景、右奥の森は「素戔嗚神社」》©nico


法起寺』は法隆寺とともに

世界遺産に登録され、

現存する日本最古三重塔

有します。

 

聖徳太子建立七大寺の一つ。

 

638年(舒明10)、

太子の遺言を受けて御子の山背大兄王

太子が法華経を講説した岡本宮

寺に改めたとされています。

 

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《『法起寺』西側の入口》©nico

 

先述した通り世界最古の

国宝三重塔」は、

706年(慶雲3)に建立されました。

 

法隆寺五重塔法輪寺三重塔と並ぶ

斑鳩三塔」の一つ。

 

卍崩しの勾欄や雲型の組物など

飛鳥時代の建築様式

随所に見られ、

法隆寺五重塔と密接な関係で

あることがわかります。

 

また、

柱間(柱と柱の間)の寸法は

初重・二重・三重が

法隆寺五重塔

初重・三重・五重と同じです。

 

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《『法起寺』日本で現存最古の「三重塔」》©nico

 

発掘調査で元々の伽藍配置は

金堂と塔の並びが

法隆寺とは逆になっていることがわかり、

法起寺式伽藍配置」と

呼ばれています。

 

奈良時代には栄えていた当寺も

平安時代には法隆寺の指揮下に入り、

徐々に衰退していき、

江戸時代初めには三重塔を残すのみと

なりました。

 

その荒廃を憂い、

寺僧・真政圓忍(しんせいえんにん)らが

再興を発願して1678年(延宝6)に

三重塔を修復。

 

その後も

1694年(元禄7)に講堂を再建し、

1863年(文久3)には

金堂があったとされる場所に

聖天堂を建立。

 

現在の寺観が整えられていきました。

 

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《『法起寺』金堂があったとされる場所に建つ「聖天堂」と国宝「三重塔」は「法起寺式伽藍配置」》©nico

 

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《『法起寺』「聖天堂」、「講堂」、国宝「三重塔」》©nico


発掘調査により、

創建時の「講堂」は

左右から堂塔を囲むように

回廊が延びており、

倍以上の面積であったと推定されています。

 

講堂の本尊であった

重要文化財十一面観音菩薩」は

現在は新設された収蔵庫に

安置されています。

 

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《『法起寺』江戸時代に再建された現在の「講堂」》©nico

 

穏やかで豊かな田園風景に癒されながら、

あともう少し進みます。

(つづく)

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました!

 


●Information●

法起寺

●電話 0745-75-5559
●住所 奈良県生駒郡斑鳩町大字岡本1873番地
●交通 JR法隆寺駅より北東2.5km
近鉄郡山駅法起寺経由法隆寺前行バス「法起寺」下車 すぐ
JR・近鉄王寺駅」奈良行バス「法起寺口」下車 徒歩10分
●拝観時間 【2月22日~11月3日】8:30~17:00
【11月4日~2月21日】8:30~16:30
●拝観料 個人一般300円など
●拝観時間などは変更となる場合がありますので、詳細は寺社にご確認ください。

●参考●

「発起寺」ホームページ

「発起寺」冊子

法隆寺iセンター」ホームページ

文化庁|文化財」ホームページ

聖徳太子の寺を歩く―太子ゆかりの三十三カ寺めぐり」(楽学ブックス 古寺巡礼 9)

世界遺産法隆寺から学ぶ 隅々まで楽しめる寺院の歩き方」山田 雅夫著

日本の古寺101選: 宗派別に特長と楽しみ方がわかる! 」ロム インターナショナル編

 

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