こんばんは!
都内在住アラフィフ主婦のnicoです。
ひとり時間を楽しんでいます。
昨日に引き続き名古屋城について、
本丸御殿をご紹介します。
お付き合いいただけましたら
嬉しいです。
●nico's favorite points●
●間違いなく名古屋のシンボル
●近世城郭の最新技術が結集
●御三家筆頭・尾張徳川家の居城
●国重要文化財となっている建造物も多数あって見所が多い
●名古屋駅から近い
名古屋城の一角をしめる本丸御殿は、
尾張藩主の住居かつ藩の政庁として
1615年(慶長20)に完成。
後に将軍が上洛の際に宿泊する
御成御殿(おなりごてん)となり、
増築されました。
御殿の内部は狩野派の障壁画や
飾金具などで絢爛豪華に飾られ、
江戸時代の先端技術を注いだ
近世城郭御殿の最高傑作と
たたえられました。
天守閣とともに城郭としては、
国宝第一号に指定されましたが、
空襲により焼失したため、
復元工事が開始され、
2018年(平成30)に公開となりました。
復元にあたり、
先人たちが残してきた記録などの
第一級の史料が
戦時中も大切に保管されてきたことにより、
他では類を見ない正確さで
忠実に復元された貴重な史跡です。
車寄は将軍など
正規の来客だけが上がる
本丸御殿の正式な入口です。
唐破風屋根をいただく外観で、
本丸御殿の中でも最も太い柱が
使われているそうです。
玄関は車寄のすぐ前にあり、
正規の客がまず通される場所で
対面を待つ部屋です。
周囲の壁や襖には
勇猛な虎や豹が描かれ、
客を驚かせたそうで、
これも家康の戦略と言えます。
表書院は正式な謁見の間であり、
最大かつ最も格式の高い場所です。
奥の上段之間は
藩主の徳川義直が座る部屋で、
手前の部屋から一段高くなっています。
玄関の威圧感とは違い、
花や鳥の絵が描かれています。
対面所は藩主が身内や家臣との
私的な対面や宴席に使った建物です。
上段之間と次之間の障壁画は
「風俗図」と呼ばれ、
京都や和歌山の四季の風物や名所が
穏やかな筆致で描かれています。
キラキラな部屋が続いた後、
少し控えめな場所があって
ホッとしますが、
まだまだ明るい雰囲気です。
上洛殿は1634年(寛永11)の
3代将軍・家光の上洛に合わせて
増築されました。
襖絵や天井板絵、彫刻欄間や飾金具など、
細部まで贅の限りを尽くした部屋です。
同じ上洛殿の一之間ですが、
欄間が豪華です。
将軍のための部屋とはいえ、
滞在することを考えると
落ち着いて過ごせるのかしら?
と余計な心配をしてしまいます。
梅の間は
将軍のおもてなし役を命じられた
尾張上級家臣の控えの間です。
控えの間でさえ輝かしくて、
いよいよ目がチカチカしてきます。
湯殿書院と黒木書院は
本丸御殿の主要部分とは違う入口から入り、
ガイドさんの説明付きで見学します。
湯殿書院は将軍専用の風呂場で、
湯舟はなく蒸し風呂です。
せっかく造ったのに、
3代将軍・家光が一度使っただけ
だったそうです。
黒木書院は
清州城内にあった家康の宿を
移築したとも伝えられており、
家光の上洛の際に増築されました。
祖父である家康を尊敬していた
家光に対する藩主・義直の
心遣いだったとも言えます。
本丸御殿の他の部屋は
総ヒノキ造りでしたが、
この部屋は良質な松材が使われており、
その用材の色から黒木書院と
呼ばれるようになったそうです。
水墨画が描かれていて、
本丸御殿内で唯一と言ってもいい位の
落ち着いた空間でした。
最後に…
部屋の格式や用途によって
趣が異なってくる点が
とても興味深かったです。
また、現代の名工たちの技を結集して
忠実に復元された御殿は、
細部に渡り見所も多くて
お城に詳しくなくても楽しむことができました。
●Information●
●電話 | 052-231-1700 |
●住所 | 愛知県名古屋市中区本丸1番1号 |
●交通(電車) | 地下鉄名城線 「名古屋城」 下車 7番出口より徒歩 5分 |
名鉄瀬戸線 「東大手」 下車 徒歩15分 | |
●交通(バス) | 栄13号系統(栄~安井町西) 「名古屋城正門前」 |
なごや観光ルートバス「メーグル」 | |
基幹2号系統 「市役所」 下車 徒歩5分 | |
●開園時間 | 9:00~16:30(本丸御殿への入場は16:00まで) |
●休園日 |
12月29日~31日、1月1日(4日間) ただし、催事等により変更となる場合があります。 |
●観覧料 | 大人:500円、中学生以下:無料、他 |
●開園時間や休園日などは変更となる場合がありますので、詳細は施設にご確認ください。 ●見学にかかる所要時間は約1時間~1時間30分。 ●駐車場は名古屋城ホームページをご確認ください。 |
●参考●