東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

【読書記録】『安土唐獅子画狂伝 狩野永徳』谷津矢車著

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

今回の読書記録は谷津矢車著、

安土唐獅子画狂伝 狩野永徳』。

 

安土桃山時代の天才絵師狩野永徳

青年期~壮年期を描いた作品で、

前回読んだ

洛中洛外画狂伝 狩野永徳』の続編です。

 

※『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』の読書記録は下記をご覧ください。

hitorijikan-nico2.hatenablog.com

 

時代は足利将軍家から

織田信長の天下に変わりますが、

狩野永徳は信長からも絵の依頼を受けます。

 

機嫌を損ねたら首が飛ぶ

 

信長の仕事を受けるのは命がけです。

 

下手したら自分だけでなく、

狩野家が絶えるかもしれない。

 

家中の猛反対にあいますが、

永徳はすべてを捨てて、

信長の下で仕事を受けることを決めます。

 

天下人が自分の権威を示すために

美術を利用した時代でした。

 

永徳も天下人から絵の依頼を受けながら、

絵師として天下に身を捧げます。

 

同時代の絵師・長谷川等伯

茶の湯文化を発展させた千宗易などに

揺さぶられながらも、

絵師としての境地を拓いていきます。

 

信長を納得させる絵が描けるのか、

絵師として凄まじい孤独な闘いに挑む、

永徳の息遣いまで伝わってくるような

迫力ある作品でした。

 

 

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