東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。時々家族との時間も書いています。

【読書記録】『孝謙女帝の遺言 芸亭図書館秘文書』佃一可著

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

佃一可著、

孝謙女帝の遺言

芸亭図書館秘文書』読了。

奈良時代の小説一覧はこちら

 

タイトルに「孝謙女帝」の名が

入っていますが、

本作の主人公は石上宅嗣

(いそのかみのやかつぐ)。

 

奈良時代の貴族で

石上神宮で知られる物部氏の直系です。

 

主役として捉えられることが少ない

人物だと思っていたのですが、

聖武孝謙淳仁

称徳(重祚)・光仁天皇に仕えており、

激しい権力闘争があった奈良時代

天寿を全うした数少ない貴族です。

 

そして、

日本初公開図書館

芸亭」(うんてい)を設立しました。

 

本作では繰り返される政変の中で

宅嗣が鍵となる存在となっており、

主題としてなぜ「芸亭」を創立したのか、

目的は何だったのかということが

描かれています。

 

正直、

芸亭」という存在自体を

知らなかったのですが、

公開図書館が奈良時代

創立されていたということに惹かれて

本作を手に取りました。

 

天智/天武の皇統という視点があったり、

通常近い距離にある国府国分寺

相模国については離れている理由などの

小さなエピソードがあったり、

面白くて一気に読めてしまいました。

 

石上家と藤原式家の関係性の深さも

本作で知って興味深かったです。

 

主題は図書館ですが、

奈良時代の流れを知るにも

おすすめの作品だと思います。

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました!

 

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