東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

【読書記録】『金剛の塔』木下昌輝

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

先日、

図書館で何気なく手に取った本のテーマは、

なんとこの前訪問した

四天王寺五重塔」!

 

早速読んでみました😊

 

木下昌輝著、

金剛の塔』。

 

四天王寺五重塔」は

1400年前に

聖徳太子の命を受けて

百済から渡来した

金剛重光(こんごうしげみつ)らによって

建立されました。

 

その後、

回も雷や戦災で破壊されていますが、

重光から始まる「金剛組」の宮大工たちが

時代を超えて技を受け継ぎ、

何度も蘇らせてきました。

 

ちなみに当寺も含めて

日本の木造の五重塔

地震では倒壊したことがありません

 

日本の気候風土に合わせた

日本独自の建築法

建てられているからです。

 

本書ではその秘密を探りつつ、

安土桃山、

平安初期、

江戸後期、

平安中期、

江戸初期、

飛鳥時代と…

聖徳太子スカイツリーのストラップが

様々な時代を行きつ戻りつして、

各時代の宮大工たちによる

五重塔の再建物語が展開されていきます。

 

ストラップのタイムリープ

構成されているので、

一見突拍子もない話のように

感じられますが、

いかにして五重塔が建てられているか、

再建時の時代背景、

大工さんたちにとっての課題などがわかり、

五重塔の見方が一段深くなる作品でした。

 

著者の木下氏が

建築学科卒業であるというのも

理由の一つかもしれません。

 

また、

今年2月初旬に四天王寺を訪問した後に

金剛組」の存在を知ったのですが、

578年創業で

ギネスブックにも登録がある

世界最古の会社だそうです。

 

四天王寺のすぐそばに本社があり、

先に知っていれば前を通ったのに…と

少し残念な気持ちになっていたのですが、

本書と出会えたので行った気になれました😄

 

1400年の時を経て受け継がれる

匠の技と誇りに触れられる作品です。

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました!

 

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