東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

【慶應義塾史展示館】福澤諭吉と近代日本の歩み

慶應義塾大学
三田キャンパス内で文化財や歴史に触れ、ランチをし、ミュージアムでアートを鑑賞。慶應三昧な一日を楽しみました!

1.【文化財図書館旧館

2.【ランチ】カフェ八角塔

3.【歴史】慶應義塾史展示館《本ページ》

4.【アート】慶應義塾ミュージアム・コモンズ

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

ちょっと入ってみようかな…

くらいの気持ちで足を踏み入れた

慶応義塾大学三田キャンパス

 

重要文化財の「図書館旧館」をはじめ、

予想以上に歴史を感じられる場所でした。

 

図書館旧館内にある

カフェ八角」でランチ後は

予定になかった

慶應義塾史展示館』も

覗いてみることに。

 

keio-university-mita

《『慶應義塾大学』「慶應義塾史展示館」のオープニング》©nico

 

まず展示館の入口を入ると、

↑ 写真の福澤諭吉がお出迎え。

 

その写真の横には

福澤諭吉 66歳

身長173.5センチ

体重70.3キロ」と…紹介が始まり、

福澤氏がどういったことに主眼を置いて

教育に携わったかが端的に書かれていました。

 

自ら考えること、

意見を出し合って議論をすることの大切さ、

勇気を持って行動することが生む力…

 

ちょっと覗くだけのつもりが

始めから面白くて

心を掴まれてしまった…。

 

keio-university-mita

《『慶應義塾大学』「慶應義塾史展示館」図書館の歴史》©nico


さらに順路を進むと、

『展示館』のある

図書館旧館の歴史について書かれたパネルと

図書館にまつわる品々の展示がありました。

 

例えば、

フランス史の概説書。

 

これは福澤氏がアメリカで

大量購入したものだそうです。

 

塾生が写本の作業をせずに

同時に同じ教科書を手に

授業が受けられるようにと考えたためで、

この教科書の塾生への貸与

図書館の原点の一つ

となっているそうです。

 

keio-university-mita

《『慶應義塾大学』「慶應義塾史展示館」の展示》©nico

 

この後、

福澤諭吉の生涯や

慶應義塾の160年の歴史

中心とした内容の展示に続きますが、

限られた範囲の話ではなく、

近代日本の歩みでもある

と感じました。

 

また、

多くの実物資料を通して、

福澤氏や慶應義塾との距離が少し縮まり、

より興味が持てるようになりました。

 

keio-university-mita
keio-university-mita
《『慶應義塾大学』「慶應義塾史展示館」右・米臼と杵、左・米国土産の乳母車》©nico

 

米臼と杵は福澤氏が毎日欠かさず

精米作業に使っていたもので、

下級武士出身の氏にとっては

仕事として少年時代からの習慣であり、

身体鍛錬の一つでした。

 

ウンウンと声を出しながら米をつく姿は、

多くの塾生に目撃され、

語り伝えられているそうですが、

このエピソードから福澤氏の

人間らしさを感じることができ、

彼の姿を想像して思わず笑みがこぼれました。

 

乳母車は福澤氏から子供たちへ

アメリカのお土産として持ち帰ったものです。

 

洋学者仲間が次々と暗殺された

幕末の攘夷の嵐の中で、

福澤氏も命を脅かされており、

このお土産を持ち帰るというのは

時代に抗する行為でもありました。

 

この乳母車が人力車の発明に

つながったという説もあるそうです。

(諸説あり)

 

keio-university-mita

《『慶應義塾大学』「慶應義塾史展示館」関東大震災直前の三田キャンパス(東門側)》©nico

 

↑ 関東大震災直前の

三田キャンパスの模型です。

 

今回訪れた「東門」の方から

撮ってみました。

 

keio-university-mita

《『慶應義塾大学』「慶應義塾史展示館」早慶戦開始の挑戦状》©nico

 

↑ 早稲田大学野球部から届いた挑戦状。

 

これに慶応義塾大学野球部が応え、

1903年(明治36)11月に

初の早慶野球戦

行われたそうです。

 

keio-university-mita

《『慶應義塾大学』「慶應義塾史展示館」の展示》©nico

 

常設展示室では

常時100点以上の資料が展示されており、

十分な見応えがあります。

 

現物やデジタルコンテンツ、

模型などを用いて、

順を追って説明されているので、

近代の歴史も学べる展示内容でした。

 

また、

様々なエピソードから

福澤氏が想像していた以上に

反骨精神と行動力のある方だと知れたり、

お人柄にも触れられたり、

とても興味が持てました。

 

今回は想定外の予定で立ち寄ったため、

さっと一通り見るのが精一杯でしたが、

また訪れたいと思いました。

 

次は

慶應義塾ミュージアム・コモンズ」へ

向かいます。

(つづく)

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました!

 


●Information●

慶應義塾史展示館

●電話

03-5427-1200

●住所 東京都港区三田2-15-45 慶応義塾三田キャンパス内 慶応義塾図書館旧館2階
●交通 都営三田線浅草線三田駅徒歩7分
JR「田町駅」徒歩8分
都営大江戸線赤羽橋駅」徒歩8分
●開館時間 10:00~18:00(入場は17:30まで)
●閉館日 日曜日・祝日・夏季一斉休暇・年末年始・入試期間
●入場料 無料
●開館時間や閉館日などは変更となる場合がありますので、詳細は施設にご確認ください。

 

 history.keio.ac.jp

 

★クリックしていただけたら嬉しいです★

Copyright 2022 nico All rights reserved.