こんばんは!
都内在住アラフィフ主婦のnicoです。
ひとり時間を楽しんでいます。
時間を過ごした後は
今回のメインの目的である
『慶應義塾ミュージアム・コモンズ』へ。
(以下、KeMCo)
年始の美術館・博物館のテーマは
干支や新春に因んでいることが多く、
気分も晴れやかになるので
どこかに行きたいと思ったのですが、
都合により月曜日に開いている所を
探していて辿り着きました。
当館では「新春展2024」として
『龍の翔かける空き地』、
「特別企画」として
『唐様前夜:
林羅山とそのコミュニティ』
(~2024年2月9日まで)
が開催されています。
昨年末に林羅山にゆかりのある
「湯島聖堂」に行ったばかりだったので、
ご縁も感じました。
KeMCoは2021年4月に開館した
大学ミュージアムで、
原則だれでも無料で入場できます。
旺文社を創業した赤尾好夫氏が設立した
センチュリー文化財団より寄贈された
「センチュリー赤尾コレクション」が
主なコレクションになります。
慶應義塾大学三田キャンパス東別館内にあり、
桜田通りに面した
↓ 鏡張りの自動ドアが入口となるため、
キャンパス内には入らずに
直接施設に入場できます。
鏡の自動ドアから中に入ると、
右手にエレベーターがあるので、
3階まで上がります。
「新春展2024」では、
干支の龍にまつわる作品が
色々な切り口で展示されていました。
↓ 本の表紙や色紙にも、
当館建設時に発掘調査で出土した食器にも
龍の姿があります。
「場所に潜む龍」としては
昨年訪問した山号が金龍山の
「浅草寺」を題材にした
歌川広重(3代目)の浮世絵もありました。
その他にもマグカップや
戦国大名たちの印章、
ドラゴンクエストまでありました。
こんなものにも龍が…と
意外にも多くのものに潜む龍を
見ることができて、
新しい年を感じました。
特別企画では、
林羅山とその周辺の人々の
書の作品が展示されています。
江戸時代の漢詩人・漢学者の書は
一般に「唐様」
(からよう=中国風)と言われていて、
中国人僧侶や中国から輸入された手本などの
影響が顕著になる時代以降のものを
指しているそうですが、
羅山の活躍した17世紀前半は
その時代の前なので、
タイトルに「唐様前夜」と
あるそうです。
羅山(1583-1657)は
京都の町人の家に生まれ、
藤原惺窩(ふじわらせいか)に学び、
最新の儒学を身につけて、
徳川家康に仕えます。
家康没後も4代・家綱まで
現役の学者として幕府の文教政策に
深く関わりました。
幅広い著作・編纂活動、
子息・門弟の育成にあたったり、
大名や学者たちとも頻繁に交流したり、
それまでなかった
知的コミュニティを形成していきます。
そのコミュニティから生まれた
漢詩や和歌の書の作品が
今回の展示です。
室町時代に五山僧の間で
「試筆」(しひつ)と称する
元旦に詩を詠む習慣が定着しました。
五山で学んだ羅山にもその習慣は継承され、
↓ 下の写真の作品を残しています。
「戊子」(つちのえね)の元旦、
および潤正月一日に詠んだ
七言絶句(漢詩の形式の一つ)を
一枚にしたためたものです。
作者の個性によって
異なる作風が面白い書の作品。
当日はちょうどギャラリートークが
開催されていたので飛び入り参加。
慶應義塾大学附属研究所教授による
作品の説明があり、
更に理解を深めることができて
とても充実した時間を過ごせました。
帰りは階段で1階まで降りていきます。
途中の2階は休憩できるような
スペースもありました。
この日は
キャンパス内で文化財や歴史に触れたり、
カフェでランチをしたり、
ミュージアムでアート作品を鑑賞し、
ギャラリートークまで聴いて、
思いがけず慶應三昧な一日となりました。
正直、
慶應と言えば私の時代は
「慶應ボーイ」が連想されて
近寄りがたい印象が強かったのですが、
どの場所でもスタッフの方が
とても親切で慶應のイメージが変わり、
一日ですっかりファンに。
(相変わらず単純…😅)
高校生だったら学力は置いておいて、
志望校として目指しただろうな…と思える程、
素敵なキャンパスでした。
(おわり)
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!
●Information●
●電話 | 03-5427-2021 |
●住所 | 東京都港区三田2-15-45 慶應義塾大学三田キャンパス 東別館 1F |
●交通 | 都営三田線・浅草線「三田駅」徒歩8分 |
JR「田町駅」徒歩8分 | |
都営大江戸線「赤羽橋駅」徒歩8分 | |
●閉館時間 | 11:00~18:00 |
●閉館日 | 土日 ※特別開館:1/20(土)、2/3(土) ※臨時旧館:1/22(月)、2/5(月) |
●入場料 | 無料 |
●予約 | 事前予約不要 |
●開館時間や閉館日などは変更となる場合がありますので、詳細は施設にご確認ください。 |
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