東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

【大阪・奈良旅】『四天王寺』聖徳太子信仰の中心「太子殿」と気になる「守屋祠」

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

四天王寺』の中心伽藍を拝観後は

太子殿」へ。

 

こちらは無料で拝観できます。

 

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《『四天王寺』太子殿(聖霊殿)入口》©nico

 

太子殿は聖徳太子をお祀りしているお堂で、

正式には「聖霊」(しょうりょういん)

と言います。

 

聖徳太子が気になりながら、

今回初めて知ったのですが、

太子信仰というものがあるそうで、

この太子堂はその中心となっています。

 

太子信仰とは

聖徳太子を崇敬する様々な信仰

だそうです。

 

ちょっと曖昧な気がしますが、

聖徳太子の威徳は早い時期から伝説化され、

各時代に様々な形で崇められていたそうです。

 

太子前殿には

太子十六歳像・太子二歳像・四天王

祀られています。

 

靴を脱いで上がることができ、

お参りしてきました。

 

毎年2月22日の

「太子二歳まいり」では

お太子様の知恵にあやかるべく、

2歳前後のお子さんたちを連れた

ご家族で賑わうそうです。

 

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《『四天王寺』太子前殿(聖霊殿)》©nico

 

太子前殿に続く奥殿には、

太子四十九歳像が祀られていますが、

1月22日のみ公開の秘仏です。

 

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《『四天王寺』手前:太子前殿(聖霊殿)、奥:太子奥殿》©nico

 

太子前殿でお参りし、

太子殿に向かって右側の方に進んでみたら、

↓ 下の写真の場所がありました。

 

柵があって中には入れなかったのですが、

ここだけ違う空気が流れているかのような

幻想的な感じがしました。

 

後で調べたら、

↓ 写真の樹々の後ろの右奥に

下の方だけちょっと見える朱塗りの建物は

守屋祠」だそうです。

 

物部守屋、弓削小連、中臣勝海

祀っています。

 

仏教の受容を巡る物部氏 vs. 蘇我氏

丁未の乱(ていびのらん)で大敗した

物部氏側の人物たちです。

 

この乱で聖徳太子蘇我氏側についたので、

敵だったことになります。

 

谷川健一氏の

四天王寺の鷹 謎の秦氏と物部氏を追って

という著書によると、

聖徳太子の怨敵であった物部守屋を憎んで、

参詣者が守屋祠に

小石を投げつけることなどもありましたが、

四天王寺の寺僧は守屋祠を庇い、

熊野権現の標札を立てて、

参詣者をあざむいたことも

あったそうです。

 

そうまでして太子殿の傍で

守屋祠は守られてきたのですね…

 

また、

本書の中で一番驚いたのは

谷川氏が学僧の方から聞いた話です。

 

本書が出版されたのが2006年で

その取材時点ですが、

今なお守屋に仕えた者たちの末裔が、

四天王寺の色々な仕事に就いているとの

ことでした。

 

守屋滅亡の587年から現代まで

1400年以上も経ているのに

衝撃的な話しでした。

 

何となく気になったというだけの

守屋祠でしたが、

調べれば調べる程、

色んな謎や考察があることがわかり、

沼にはまりそうなので

このへんにしておきます。

 

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《『四天王寺』手前:太子殿(聖霊殿)に向かって右側のエリア、右奥の朱塗りの建物は守屋祠》©nico

 

中心伽藍はもちろんですが、

太子殿やその周辺も

予想以上に興味深い場所でした。

 

次は宝物館にて

「令和6年 新春名宝展」を鑑賞したので、

ご紹介します!

(つづく)

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました!

 


●Information●

四天王寺

●電話 06-6771-0066
●住所 大阪市天王寺区四天王寺1 丁目11 番18 号
●交通 JR・メトロ「天王寺駅」徒歩12分
メトロ「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」徒歩5分
近鉄阿部野橋駅」徒歩15分
●拝観時間 【4月~9月】8:30~16:30(お堂・中心伽藍・庭園)
※毎月21 日・会中8:00 ~7:00
【10月~3月】8:30~16:00(お堂・中心伽藍・庭園)
※毎月21 日・会中(10月を除く)8:00 ~16:30
※お堂の外からのお参りは24時間
●拝観料 【中心伽藍】大人個人300円など
【庭園】大人個人300円など
【宝物館】大人個人500円など
●拝観時間などは変更となる場合がありますので、詳細は寺社にご確認ください。

●参照●

四天王寺ホームページ

聖徳太子の寺を歩く―太子ゆかりの三十三カ寺めぐり(楽学ブックス 古寺巡礼 9)

四天王寺の鷹 謎の秦氏と物部氏を追って 谷川健一氏著、河出書房新社

hitorijikan-nico2.hatenablog.com

 

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