東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

【美術館】『特別展 やまと絵』受け継がれる王朝の美

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

上野の老舗料亭『韻松亭』で

記念日ランチをした後は

久しぶりに美術館に行ってきました。

 


東京国立博物館 平成館

 

特別展

やまと絵 受け継がれる王朝の美」

(2023年10月11日~2023年12月3日まで)※現在終了

 

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東京国立博物館(上野):特別展「やまと絵」受け継がれる王朝の美》©nico

 

やまと絵」と言えば

煌びやかな屏風絵や

源氏物語絵巻など、

王朝文化の中で育まれた芸術という印象。

 

現在、

飛鳥・奈良時代歴史小説にハマって、

大和朝廷に触れているので、

本展は「ぜひ見に行きたい!!!」と

思っていました。

 

結果的に閉会間際になってしまい、

超ギリギリでしたが、

何とか足を運べました。

 

本展が開催されている

平成館」は

東京国立博物館の入口を入って

一番奥にあります。

 

以前は事務棟の建物があったところで、

帝室博物館総長だった森鴎外

こちらで執務をされていたということで、

写真と説明書きがありました。

 

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東京国立博物館(上野):特別展「やまと絵」が開催されている平成館》©nico

 

さて「やまと絵」ですが、

中国由来の唐絵(からえ)の絵画に

学びながらも、

日本独自の発展を遂げてきた

世俗画(宗教画を除く絵画)を

指すそうです。

 

何だか広くてふわっとしていますが、

歴史も長くて主題も多岐に渡るので、

その全貌をまとめるのは難しいそう。

 

重かったのですが、

とても読み応えのある図録を購入したので、

参考にして以下で復習してみます。

 

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東京国立博物館(上野):特別展「やまと絵」図録》©nico

 

唐をモデルとした律令制国家を

整えつつあった

飛鳥・奈良時代の日本は

様々な分野で中国の最新技術を

受け入れて学んでいたため、

絵画についても

唐絵が鑑賞されていました。

 

やまと絵が成立したのは、

平安時代前期

 

主題として

中国の人物や風景が描かれていた

唐絵に対して、

日本の人々の営みや

和歌に書かれた身近な風景

描こうという動きが高まり、

やまと絵が生まれました。

 

そして、

私的な場で享受されていた

和歌ややまと絵が

次第に公の場にも進出してきます。

 

古今和歌集の編纂や

遣唐使の停止なども背景にありました。

 

そして、

朝廷において和漢並立の文化戦略

あったのではないかと

本展では推測されています。

 

鎌倉時代後期以降

水墨画を始めとする

漢画がもたらされます。

 

その漢画に対して、

旧来の伝統的な様式に基づく絵画

やまと絵と呼ぶようになったそうです。

 

前代は主題で区別していましたが、

この時代は技法の差異が区別の基準

となっていたようです。

 

また印象的だったのは、

鎌倉時代は武士が台頭してきますが、

やまと絵について主導したのは

前代に引き続き、

宮廷だったということです。

 

室町時代には

やまと絵と漢画の主題や様式の交差した

作品も登場するようになります。

 

そしてこの時代になると、

武家層にも広く受容されるようになります。

 

こうしてやまと絵は

時代ごとに概念や内容が変化し、

独自の発展を遂げながら、

明治時代になって西洋画の導入により、

漢画などとともに日本画に吸収されるまで、

千年以上も描き継がれてきました。

 

本展では

特に平安時代から室町時代

作品が紹介されており、

現存最古のやまと絵屏風」や

最高傑作と言われる「四大絵巻」などの

優品が鑑賞できました。

 

やまと絵は和歌との関りが強いですが、

ひらがなのはかない線と

やわらかなタッチのやまと絵は

繊細な和の文化を表しているように

感じました。美しい~

 

平安時代以降の歴史小説を読むのも

楽しみです!

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございます!

 


●Information●

東京国立博物館

●電話 050-5541-8600
●住所 東京都台東区上野公園13-9
●交通 JR「上野駅」公園口 徒歩10分
JR「鶯谷駅」南口 徒歩10分
メトロ 銀座線・日比谷線上野駅」徒歩15分
メトロ 千代田線「根津駅」徒歩15分
京成線「京成上野駅」徒歩15分
●開館時間 9:30~17:00 
※毎週金・土曜日は~19:00
(入館は閉館の30分前まで)
●休館日

毎週月曜
(祝日の場合は開館し、翌平日に休館)
年末年始
※臨時の開館・休館の場合あり

●入館料 展覧会により異なる
●開館時間や休館日などは変更となる場合がありますので、詳細は施設にご確認ください。

www.tnm.jp

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