東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

【読書記録】『新風記 日本創生録』吉川永青著

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

奈良旅行に行ってから

薄々予感はしていたけれど、

古代日本史を題材にした小説に

ハマり始めました。

 

前回は飛鳥時代の小説を読みましたが、

今回は更に遡って弥生時代

 

吉川永青著、

新風記 日本創生録』は、

神武天皇の東征

テーマにした作品です。

 

後の神武天皇である

彦火火出見(ヒコホホデミ)は

高天原から地上に降りた

邇邇芸命ニニギノミコト)の子孫であり、

日向(宮崎)の里を治めていました。

 

日向は火山灰で

米作りには向かない土地でしたが、

日読みの技」を活かして

何とか実りを得ていました。

 

ところが、

深刻な天災の被害を受け、

先祖代々で育ててきた土が

流されてしまいます。

 

このままじっと耐え忍んでいても

状況は苦しくなるばかり。

 

民の幸せを考えて

新たな里を拓くことを考え始め、

一念発起して豊かな土地だと聞く

豊葦原」に向けて

苦難の旅に出ます。

 

そして、

旅を続ける内に日向だけでなく、

他国に呑み込まれないよう

倭をひとつの国にまとめることを

目指すようになります。

 

本書は「古事記」や「日本書紀」を

ベースに立国の礎を描いた歴史小説です。

 

古代の人がどのような志で

国を興したのかということに触れられており、

古代の情景を想像しながら、

作品を読み進めることができました。

 

古事記」や「日本書紀」は

史実ではないかもしれませんが、

ただの作り話だと思えない部分も感じます。

 

私が単純なだけなのかもしれませんが、

国の成り立ちや歴史に思いを馳せることで、

これまで点であったことが少しずつ線になっていき、

自分の軸も太く強くなっていくような気がしました。

 

これまで何となくの流れで

歴史小説(最近は特に古代)を読んだり、

神道や仏教に触れたりしていますが、

先人たちが築いた礎を

大切に考えたいなと思う

今日この頃です。

 

(何ができるというわけではないのですが…)

 

 

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