東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

【読書記録】『覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子』伊東潤著

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

伊東潤著、

覇王の神殿

日本を造った男・蘇我馬子

を読みました。

 

飛鳥時代の小説は

4冊目になります。

 

どの作品も推古天皇

厩戸皇子聖徳太子)、

蘇我馬子

登場人物として取り上げており、

三頭体制で国を治めていたことがわかります。

 

本書は蘇我馬子を主役に置き、

若い頃から最晩年までの過程が

描かれた作品です。

 

馬子はいわゆる「政界のドン」であり、

目的のために強引な手段を選ぶことも

あったからか、

悪役として捉えられることが多いようです。

 

しかし、

中国大陸や朝鮮三国との外交情勢を踏まえて

大和国が「国家」として

成立していくこの時代に

馬子は明確な国家像を持ち、

国造りに貢献しました。

 

父・稲目から蘇我家の権力を引継ぎ、

仏教を礎とした国造り」を

大方針として、

大王家を中心とした統一国家を目指します。

 

知れば知るほどその功績も大きく、

本書のタイトルの通り

日本を造った男」と

言われてもうなずけます。

 

本書では当時の国内外の情勢や

蘇我氏の勢力拡大の経緯、

遣隋使の目的なども

詳しく描かれています。

 

やはり当時の遣隋使や

「冠位十二階」や「憲法十七条」の制定などの

主な出来事の目的を突き詰めて考えると、

農業生産性と防衛力の増加につながる

」の流入の促進となることも

見えてきました。

 

これまでに得た表面的な知識も

深めることができて

大変読み応えがある作品でした。

 

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