こんばんは!
都内在住アラフィフ主婦のnicoです。
ひとり時間を楽しんでいます。
江戸・東京を知るマイブームで
目に留まったのが、
磯田道史著
『徳川がつくった先進国日本』。
磯田氏と言えば、
テレビでもちょくちょく見る
歴史家の先生ですね。
本書は
江戸 ”天下泰平”の礎」
というテレビ番組の放送内容をもとに
できたそうです。
落とした財布が世界一戻ってくる国、
自動販売機が盗まれない国、
リテラシーの高い国民
である日本。
それは江戸時代260年が
この国の素地を形作り、
「徳川の平和」の中で
出来上がっていると、
磯田氏は歴史家として確言されます。
しかし、江戸時代には
内乱や自然災害、侵略など、
いくつもの危機を乗り越えています。
本書では「徳川の平和」が
いかにして築かれたか、
時代の大きな転換点となった
4つの歴史的事件である
島原の乱、
天明の飢饉、
露寇事件
を軸に書かれています。
それぞれの事件を詳細に見ることで、
戦乱の世を終わらせ、
武断から仁政へ変わり、
対外的な危機意識に目覚め、
「徳川の平和」に
つながっていくことが見えました。
戦国時代は
現代を生きている私の感覚からすると、
価値観や考え方が全く違うので、
何だかフィクションの世界のような
気がしてしまいますが、
殺戮が繰り返された時代でした。
改めて考えてみると、
人殺しが普通だった戦国の世から
民を重んじる泰平の世へと
変わって行くことは
相当難しかったと思います。
知れば知るほど、
戦国の世を終わらせて
260年続く平和の礎を築いた
徳川家康の凄さがわかり、
その後も様々な危機を乗り越えて
平和を維持してきた
徳川将軍家への興味が深まります。
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