東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

●ひとり時間に読書●『ヨイ豊』梶よう子著

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

先日、三菱一号館美術館で開催中の

芳幾・芳年」を訪れ、

江戸後期から明治の激動の時代に

最後の浮世絵師と言われる

世代の作品を鑑賞しました。

hitorijikan-nico2.hatenablog.com

 

作品を通して

必死で前に進もうとする迫力が

伝わってきて感動しました。

 

もっと浮世絵について

知りたいなと思って、

ようやく見つけたのが、

梶よう子著、

ヨイ豊』でした。

 

1858年(安政5)、初代歌川広重没、

1861年(文久元年)、歌川国芳没、

1864年(元治元年)、三代歌川豊国没と、

歌川の三羽烏」と呼ばれた

花形絵師たちが次々と亡くなりました。

 

文明開化が時代の象徴となる中で、

写真などの新しい技術が導入されたことや、

「江戸=徳川の終わり」にあたり

江戸文化が受け入れられなくなっていき、

浮世絵は衰退していきました。

 

最後の大看板

三代歌川豊国が亡くなった後、

誰が歌川一門を率いていくのかが

大きなテーマとなっており、

それぞれの人が伝統を残そうと

必死になります。

 

同時代の絵師として

芳幾・芳年も登場してきて、

展覧会にも展示されていた彼らの作品や

彼らの進んだ道について、

当時どのように受け止められたかを

感じ取ることができました。

 

最後の方で本のタイトルである

ヨイ豊」の意味を知った時は、

切なくて哀しくなりました…

 

浮世絵師を通して

江戸後期から明治初期の

社会の変化も知れる作品です。

 

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