こんばんは!
都内在住アラフィフ主婦のnicoです。
ひとり時間を楽しんでいます。
先日、三菱一号館美術館で開催中の
「芳幾・芳年展」を訪れ、
江戸後期から明治の激動の時代に
最後の浮世絵師と言われる
世代の作品を鑑賞しました。
hitorijikan-nico2.hatenablog.com
作品を通して
必死で前に進もうとする迫力が
伝わってきて感動しました。
もっと浮世絵について
知りたいなと思って、
ようやく見つけたのが、
梶よう子著、
『ヨイ豊』でした。
1864年(元治元年)、三代歌川豊国没と、
「歌川の三羽烏」と呼ばれた
花形絵師たちが次々と亡くなりました。
文明開化が時代の象徴となる中で、
写真などの新しい技術が導入されたことや、
「江戸=徳川の終わり」にあたり
江戸文化が受け入れられなくなっていき、
浮世絵は衰退していきました。
最後の大看板、
三代歌川豊国が亡くなった後、
誰が歌川一門を率いていくのかが
大きなテーマとなっており、
それぞれの人が伝統を残そうと
必死になります。
同時代の絵師として
芳幾・芳年も登場してきて、
展覧会にも展示されていた彼らの作品や
彼らの進んだ道について、
当時どのように受け止められたかを
感じ取ることができました。
最後の方で本のタイトルである
「ヨイ豊」の意味を知った時は、
切なくて哀しくなりました…
浮世絵師を通して
江戸後期から明治初期の
社会の変化も知れる作品です。
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