東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

【史跡めぐり】『品川区指定文化財』江戸時代の道標

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

先日、東急大井町線

下神明駅」付近をお散歩しましたが、

静かな地域にポツポツとお店が

点在している所に

探検好きな私の心がくすぐられました。

 

後日Googlemapを見ていたら、

同じく東急大井町線の「荏原町駅」付近に

江戸時代の「道標」があることを知り、

行ってみることにしました。


 

東急大井町線荏原町駅」の

正面改札口を出て左に行き、

つきあたりの「仲通り」を右に進みます。

 

お店が立ち並ぶ場所をどんどん進むと、

T字路に庚申堂が見え、

向かって左側に

石造の道標が建っていました。

 

知らなかったら通り過ぎそう…

 

天明三年銘道標』は

1783年に造立された駒形道標だそうで、

中原街道と池上道を結ぶ

中通り」(仲通り?)と、

大田区にある「光明寺」へ向かうための

光明寺」の分岐点に建てられました。

 

光明寺道を示す道標は

品川区内と大田区内に各1基しか

残っていないそうです。

 

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《庚申堂(左)と品川区指定文化財天明三年銘道標』(右)(中延5-11-16)》©nico

 

天明三年銘道標』から

更に「仲通り」を馬込方面に進むと、

「あれ~」と思うほど

不自然に道幅が広がってきて、

五叉路に着きます。

 

注意して見ると

天保二年銘道標』があります。

 

これまた更に小さくて

知らなかったら絶対通り過ぎてる…

 

1831年に造立された

角柱型石造道標だそうで、

中原街道と池上道を結ぶ

中通り」(仲通り?)と、

品川と府中を結ぶ

品川道」の交差点に建っています。

 

shinagawa-ku-bunkazai
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《五叉路の交差点(左)と品川区指定文化財天保二年銘道標』(右)》

 

五叉路を左に曲がり、

「西大井」方面に進んでみたところ、

第二京浜にぶつかる手前の

マンションの脇に

中六桜広場」という

小さな公園がありました。

 

何気なく見ていたら、

品川道」の案内板が出ていました。

(しながわみち)

 

自分が「品川道」を歩いていることが

わかっていなかったので驚くと同時に、

この「品川道」が「品川」から

武蔵国国府であった「府中」まで

続いていることをここで知りました。

 

現在も府中の大國魂神社の大祭は

品川沖からお浄めの海水を

汲み取るところから始まるそうです。

 

武蔵国の総社である大國魂神社

品川が古来より結ばれていたことに

衝撃を受けて、

「品川道」が気になり始めました。

 

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《「品川道」の案内版@中六桜広場》©nico

 

第二京浜を渡ってJR「西大井駅」の方へ

ずんずん道を進んで行きました。

 

古くから存在していた道なのに

お店などがほぼ無くて、

「驚くほど何にも無いな~」と

思いました。

 

以前も旧中原街道を歩いたことが

あるのですが、

やっぱりお店は多くなかった

記憶があります。

 

町割りによって宿場町などの

決まったエリアしかお店がなく、

その後も発展しないなどの

何か理由があるのでしょうか???

 

細い道の割には車の交通量は多いけど、

「お店がない」ということに

たくさん「?」を浮かべながら歩いていたら、

突如緑の濃い「何かありそう」な

雰囲気の場所を発見。

 

何だろうと思って見ると、

意味ありげな門構え。

 

地図を拡大して確認してみると、

伊藤博文墓所

だということがわかりました。

 

普段は一般公開されていなのですが、

毎年11月頃に限定公開されるらしいです。

 

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《「品川道」沿いに突如現れた林(左)、『伊藤博文墓所』(右)》©nico

 

西大井駅」の近くの線路を渡り、

光学通り」に入って行きました。

 

「光学通り」の名前の由来は

ニコンの旧社名

日本光学工業株式会社」だそうです。

 

この辺りに区内最古

元禄八年銘道標』があると

地図を見て知ったので探しましたが、

見つからずに何度も道を往復してしまいました。

 

近くで大きな工事をしていたので、

同じ誘導員の方の前を何度も通り、

「このオバサン、どうしたんだろう?」と

思われてるかな…とか恥ずかしくなりながら、

一本道をウロチョロウロチョロ。

 

地図をもう一度よく見ると、

なんと道の反対側にありました!!

 

自分のドジさ加減にうろたえ、

顔が熱い…

色々恥ずかしい…

 

そそくさと道を渡り、

区内最古の

元禄八年銘道標』を発見!

 

1695年に造立された道標です。

 

東海道中原街道を結ぶ道の途中にあり

(品川道のことでいいのかな?)、

池上本門寺九品仏方面に至る分岐点

建てられたとのことです。

 

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《品川区指定文化財『元禄八年銘道標』》©nico

さいごに

 

割と静かなエリアが多い

東急「大井町線」沿いは

穴場が多いのではないかと目論見、

Googlemapを見ていた時に

史跡として「道標」があることに

気づきました。

 

道標が3つも徒歩圏内にあったので、

見に行ってみよう!という

思い付きのお散歩でした。

 

が、色々な道の分岐点に建てられている

「道標」をきっかけに、

昔の人がどんなルートで

どこに行ったかなど想像しながら、

地図を見ることの楽しさも覚えました。

 

地図上で史跡を探すことも面白いです。

 

興味が乱雑に増えていって

本当にこれでいいのかしら…?と

思う気持ちもあるのですが、

「楽しいからいいっか~」に

落ち着きました。

 

最後までお付き合いくださり

ありがとうございます✨

 

〇ご参考:今回歩いたルートは移動だけで約25分、2kmが目安です。

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