こんばんは!
都内在住アラフィフ主婦のnicoです。
ひとり時間を楽しんでいます。
今年に入って新たに加わった趣味の
図書館巡り。
外出先で時間があれば
図書館に寄るというだけなのですが、
地域によって力を入れている
テーマが伺えたり、
ラインナップが違うので
結構面白いです。
行く用事があったので、
付近の図書館を調べたところ該当したのが、
『大倉精神文化研究所
附属図書館』でした。
線路沿いの記念館坂を道なりに上った先の
大倉山公園内にあります。
本館の創立者は
明治~昭和時代に洋紙業界で活躍された
実業家・教育者・思想家の
大倉邦彦氏です。
世界情勢が不安定で
日本でも多くの人が
暮らしに不安を抱えていた時代に、
大倉氏は「心が豊かであることが、
生活や社会をよくする」と考えました。
そして、
その方法を研究・実践するために、
図書館を併設した
「大倉精神文化研究所」が設立されました。
また、
元々「太尾」だった駅名や地名は
研究所の創立で「大倉山」となりました。
公園内に入り、
さらに上へと階段を上がっていくと、
開けた場所に
立派な建物が現れます ↑
古典主義建築の第一人者、
長野宇平治氏が設計し、
1932年(昭和7)に竣工されました。
研究所の「東西文化融合」を掲げた
大倉氏の理想に共鳴し、
古代ギリシャ以前の
プレ・ヘレニック様式を用いて
東西両洋の精神性が表現されています。
一貫して古典主義を貫いた長野氏の
唯一無二の作品であり、
世界的にも例のない建築様式だそうです。
大倉氏が私財を投じて建築されましたが、
戦後の財政難により、
建物は横浜市へ寄贈され、
「大倉山記念館」として運営しています。
(大倉精神文化研究所は公益財団法人として
現在も活動中)
戦前の建物が残っていることも貴重です。
1991年(平成3)には
建物は館内スタッフによるガイド付きの
見学案内(要事前申込・無料)もありますが、
共用部分であれば自由見学が可能です。
図書館は
建物を入って右側にあります。
哲学・宗教・歴史・文学の
入門書から専門書まで、
10万6千冊の蔵書があります。
また、
大倉氏が幼児教育にも注力されていたので、
子ども向けに
「やさしく読める心の本コーナー」
というのもありました。
免許証など住所確認できる書類を持って
貸出カードを作れば、
誰でも本を借りられます。
カテゴリーが絞られているだけあって、
歴史好きにはたまらないラインアップで、
他の図書館では見られないような
珍しい本も置いてありました。
館内には閲覧室も2つあり、
第2閲覧室では自習も可能です。
立派な建物の割には人も多くなく、
静かに勉強できそう。
近くにあったら通ってしまうな~と
思いながら、
その場を後にしました。
次回は線路を挟んで反対側にある
居心地のいいカフェに伺ったので
ご紹介します。
(つづく)
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!
大倉精神文化研究所 附属図書館
●参考●
大倉精神文化研究所 附属図書館ホームページ
大倉精神文化研究所 附属図書館リーフレット
京都芸術大学ホームページ