東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

【読書記録】『美貌の女帝』永井路子著

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

飛鳥・奈良時代

小説にハマっています。

 

他の時代に比べて

この時代を題材にした小説は

少ないと思います。

 

だから、

本屋さんや図書館に行っては

書棚とにらめっこして本を探すのが

最近のマイブームになっています。

 

永井路子

美貌の女帝』は

歴史小説では珍しい

元正天皇の視点で描かれた作品です。

 

この時代は

古代史上最大の内乱と言われた

壬申の戦後であり、

度重なる遷都や

蘇我氏から藤原氏

勢力図が変わる激動の時代でした。

 

そのような中、

44代・元正天皇

母である43代・元明天皇から皇位を継ぎ、

未婚の女性で初めて天皇になられました。

 

作品の中に登場する元正天皇

美しくて儚げな印象ですが、

政治の矢面に立たされながらも、

守り抜こうとしたものがありました。

 

(以下、ネタバレあり↓↓↓)

 

注目するのは

29代・欽明天皇から元正天皇まで、

蘇我氏の女性が天皇の后や母、

または女帝になっており、

蘇我の女系の継承者であったことです。

 

元正天皇が譲位した

45代・聖武天皇

母も后も藤原氏だったので、

ここから女系の系譜が変わります。

 

以前に奈良を旅行し、

聖武天皇の発願で建立された

奈良の大仏様」を

嬉々として拝見しましたが、

この作品を読んで

聖武天皇が血脈の争いの渦中にいた

背景があったのだと思うと、

大仏様を見る目も変わってきそうです。

 

東大寺を訪れた時にやけに存在感のある

聖武天皇の正后・光明皇后藤原氏)が

気になったんですよね…

 

そんなことも思い出しながら、

作品を読了しました。

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました!

 

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