こんばんは!
都内在住アラフィフ主婦のnicoです。
ひとり時間を楽しんでいます。
海音寺潮五郎著、
を読了。
飛鳥時代初期の小説は
5冊目。
基本のストーリーは同じでも、
作品によって描かれ方が違います。
飛鳥時代初期は
推古天皇の御世、
大臣・蘇我馬子が中心となって
国家統一を目指していた時代。
太子の功績として出てくるのは、
仏教の興隆、
冠位十二階と十七条憲法の制定、
遣隋使の派遣、
史書の編纂です。
本書ではこれらはすべて、
聖徳太子の究極の目的である
「旧来の社会組織を解体して、
日本を新しく誕生させること」
を果たすためだとして描かれています。
この時代は国家として未成熟で、
天皇の権力がまだ弱かったため、
力を持つ豪族に圧迫されがちでした。
そこで太子は、
旧来の豪族の力を崩壊しようとしましたが、
激しい抵抗が予想されました。
だから、表向きは
「日本を中国のような
開明の域に進めるために必要だ」と
豪族たちに説明して同意させ、
布石を打って行ったことが描かれています。
太子と馬子の関係性悪化については
作品によって理由が異なりますが、
本書で描かれるように
太子が目指していたのが
「豪族の力の崩壊」だとすれば、
それに気づいた馬子との間に
亀裂が生じるというのは、
個人的には一番自然で納得がいく理由だと
感じました。
残念ながら太子は、
道半ばで亡くなりますが、
太子の布石は
「大化の改新」に
つながっていきます。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!
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