東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。

【読書記録】『和らぎの国 小説・推古天皇』天津佳之著

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。

 

前回は遣隋使を主題とした

安部龍太郎

姫神』を読みましたが、

もう少し同時代に触れたくて

手に取りました。

hitorijikan-nico2.hatenablog.com

 

天津佳之著、
和らぎの国
小説・推古天皇
』。

 

飛鳥時代

日本史上初

女性天皇として即位した

推古天皇

 

当時、国内では豪族たちの対立が激化し、

中国大陸は隋が統一したばかり、

韓半島は争いが絶えずと、

国内外の情勢は不安定で、

一歩間違えば国が沈みかねない

激動の時代でした。

 

そのような中で

当代随一の秀才であった

甥の聖徳太子を摂政に据え、

蘇我馬子と雁行して国政を執り、

多くの改革を実現します。

 

まず、豪族同士の対立を調停し

国を一つにまとめ上げ、

「国家」と認められる体制を

たった15年で築き、

大国・中国と対等な国として

相対しました。

 

改革の内の一つが

和らぎを以て貴しと為す

で始まる有名な

十七条憲法」です。

 

いつくしきのり”と、

日本書紀」の編集者はこの法を尊び、

ただの規律ではなく、

神と人に通じて普遍性を持った法則

と捉えました。

 

推古天皇がなぜ動乱の時代に

憲法を発したのか、

どのようにこの理念を得たのか、

どんな願いをこの法に託したのか。

 

本書は日本の歴史のほんの一時代を

描いていますが、

大和の国としての在りかたを通して、

自分自身の在りかたについて

改めて考えさせられるような作品でした。

 

やはり国の成り立ちを学ぶことは、

自分自身の生き方の軸に

つながるのではないかなと思います。

 

★クリックしていただけたら嬉しいです★

Copyright 2022 nico All rights reserved.