こんばんは！
都内在住アラフィフ主婦のnicoです。
ひとり時間の楽しみ方を模索しています。
最近、重要文化財巡りに
ハマっています。
昨年末に
日本橋をひとり散歩した時に、
重厚感のある建物を目にして
気になったのがきっかけです。
後で調べてみると、
江戸時代後期の開国以来、
激動の時代に突入していき、
同時に日本の建築も
近代化が推進されていったという
背景があることがわかりました。
200年続いた鎖国、
700年続いた武家政権が終わり、
急激的に西欧文明を取り入れようと
方向転換した時代なのですから、
相当な変革期だったと想像します。
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●竣工：1927年(昭和2)
（1914年(大正3)に竣工し、改修・増築を重ねて1927年に全面的な更新）
●建築：横河工務所(現、横河建築設計事務所)
●重文指定年：2016年(平成28)
●特徴：関東大震災で被災した大正期の建物の鉄骨をいかしつつ、昭和２年に鉄骨鉄筋コンクリート造七階建として完成。外観はやや簡略化しつつも西洋古典様式に範をとった重厚・華麗な意匠で統一。内部では劇場の三越ホールが格調ある色調で彩られ、中央大ホールや特別食堂はアール・デコ意匠。各時代において様々な集客のための仕組みを取り入れながら増改築を重ねており、日本の百貨店建築の発展を象徴する貴重な歴史的建造物。
1673年(延宝元年)に
「越後屋」として創業。
越後屋商法という
従来の売り方とは異なる商法で
大きな利益をあげ、
呉服部門と金融部門の両輪で
江戸随一の豪商
へと成長しました。
nico's memo:
●従来の売り方：
・年に２～３度まとめて払う節季払い。値段に利息分を含めるので高値になった。
・商品を背負って家を回る訪問販売
●越後屋商法：
・現金掛け値なし。即金払い、ぎりぎりの底値。薄利多売による確実な利益を重視。
・得意客だけでなく通行客も呼び入れる店先売り
・引き札（宣伝チラシ）の配布
・即日仕立てのオーダーメイド
・端切れものの大安売り
上記により、当時富裕層だけのものだった呉服を、ひろく一般市民のものにしたことで繁盛につながった。
当時の繁盛ぶりは
歌川豊春の浮世絵
「浮絵駿河町呉服屋図」からも
伝わってきます。
1904年(明治37)
同時に
「デパートメントストア宣言」を発し、
日本初の百貨店となります。
1914年(大正3)に
「スエズ運河以東最大の建築」
と言われる、
鉄筋コンクリート造りで
ルネサンス様式の外観をもつ
本館建物が竣工されました。
豪華な装飾を施した内部には
日本初の
エスカレーターを始め、
当時の最高技術が結集されていました。
堅牢な建物は倒壊を免れましたが、
一部を焼失したために改修を行いました。
改修後は
ルネサンス様式のアーチに代わって、
直線を多く用いた近代的な意匠になり、
細部はアール・デコ様式が
多く用いられました。
各時代において
様々な集客のための仕組みを
取り入れながら、
改修・増築を重ねて現在に至っています。
nico's memo:
●文化財：
日本の長い歴史の中で生まれ、はぐくまれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な国民的財産。このため国は文化財保護法に基づき重要なものを国宝、重要文化財、史跡、名勝、天然記念物等として指定・選定・登録し、保存を図っている。さらに、日本を代表する文化遺産の中から顕著な普遍的価値を有するものをユネスコに推薦し、世界文化遺産への登録を推進。
●有形文化財：
建造物、工芸品、彫刻、書跡、典籍、古文書、考古資料、歴史資料などの有形の文化的所産で、日本にとって歴史上、芸術上、学術上価値の高いものを総称して「有形文化財」と呼ぶ。
●国宝・重要文化財：
有形文化財のうち、重要なものを「重要文化財」に指定し、さらに世界文化の見地から特に価値の高いものを「国宝」に指定して保護を図っている。
●近隣情報●
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●参考●
文化庁ホームページ
文化庁国指定重要文化財等データベース
中央区ホームページ
三越伊勢丹ホールディングスホームページ
コトバンク
