東京ひとり時間

無趣味だったアラ50主婦。「ひとり時間」を楽しんでいる内に充実した日々を送れるようになってきました。そんな日々の記録です。時々家族との時間も書いています。

●ひとり時間にお散歩●大手町~日本橋:道三堀の名残を探しに(vol. 2)

●今回のお散歩(大手町~日本橋)●
江戸の開拓に必須だった「道三堀」の名残を探して、江戸を感じるお散歩をしました。

1.【ランチ】楠公レストハウス

2.【お散歩】皇居外苑(楠木正成像の周辺)

3.【お散歩】道三堀 vol.1

4.【お散歩】道三堀 vol.2《本ページ》

5.【お土産】日本橋 長門

6.【カフェ】梅園 日本橋髙島屋店

こんばんは!

都内在住アラフィフ主婦のnicoです。

ひとり時間を楽しんでいます。



前回に引き続き、

道三堀の名残を探すお散歩についてですが、

今回は少し細かく見ていきたいと思います。

 

道三堀の概要については前回の下記記事を

ご参照ください。

hitorijikan-nico2.hatenablog.com

 

お散歩ルートは下記のとおりです。

和田倉濠

東京銀行集会所跡(辰ノ口跡)

道三橋跡

銭瓶橋跡(推定)

一石橋

 

 


和田倉濠

 

皇居外苑にある和田倉には

かつて倉(蔵)が並んでいて、

道三堀を通って運搬された物資が

保管されていました。

 

現在は和田倉噴水公園の一角に

和田倉門跡や和田倉濠があり、

石垣が当時の面影を残しています。

 

和田倉噴水公園は1961年(昭和36)に

当時の皇太子殿下のご成婚を記念して造園され、

のちに大噴水が整備されました。

 

園内のガラス張りで解放感ある施設には

スターバックスや無料休憩所があり、

無料休憩所では飲食持込可

(アルコール不可)で

皇居に関する情報コーナーもありました。

 

ちょっとした休憩にいい場所です。

 

wadakura-bori

《和田倉噴水公園(大手町):当時の面影を残す和田倉濠》©nico

wadakura-gate

《和田倉噴水公園(大手町):当時の面影を残す和田倉門跡》©nico

wadakura-fountain-park

《和田倉噴水公園(大手町):都会のオアシス》©nico

wadakura-fountain-park

《和田倉噴水公園(大手町):無料休憩所内の情報コーナー》©nico

 


東京銀行集会所跡(辰ノ口跡)

 

当時、辰ノ口と呼ばれた場所は、

現在は面影が一切ありませんが、

内濠から道三堀に水が注がれる場所でした。

 

現在はみずほ丸の内タワーという

近代的なビルが建っていますが、

かつての東京銀行集会所跡でもあります。

ここが道三堀の江戸城からの

スタート地点です。

mizuho-marunouchi-tower

《みずほ丸の内タワー:東京銀行集会所跡(辰ノ口跡)》©nico

 


道三橋跡

 

道三堀に架けられていた

道三橋の跡地です。

 

細い道の端っこに

道三橋や道三堀について書かれた

小さな案内板が立っていました。

 

江戸の町になくてはならない重要な

人工水路だったはずなのに、

痕跡がこれ位なのは不思議です。

 

探し方が悪いのかな…?と思う一方で、

見つけられただけラッキーだったのかも

と思って次に進みました。

 

former-dousan-bridge

《道三橋跡(大手町):小さな案内板がある》©nico

former-dousan-bridge

《道三橋跡(大手町):案内板を拡大》©nico

 


銭瓶橋跡(推定)

 

Webで銭瓶橋跡の案内板を

見たことがあったのですが、

現在は銭瓶橋跡の辺りは工事中で

実際に行ってみると、

見落としてしまったのか

何も見つけられませんでした(泣)

 

朝日生命大手町ビルと常盤橋タワーの間に

あったと推定されます。

 

銭瓶橋を過ぎると日本橋川に合流し、

一石橋が見えて来ます。

 

tokiwa-bridge-tower

《常盤橋タワー(大手町):銭瓶橋跡と思われるエリア、向かって左は現在工事中、右が常盤橋タワー》©nico

 


一石橋

 

一石橋は「八見橋(やつみばし)」

とも呼ばれていました。

 

一石橋から見て

東に銭瓶橋道三橋(道三堀)、

西に日本橋江戸橋日本橋川)、

南に呉服橋鍛冶橋(外濠川)、

北に常盤橋日本橋川)があり、

一石橋を加えると

8つの橋になったからです。

 

三つの川や堀が交わる場所で

かつては名所だったそうですが、

今はその面影もありません。

 

一石橋の南詰のたもとには

迷子や尋ね人を探すための

告知板のような役割を果たす

一石橋迷子しらせ石標」が

造られていました。

 

当時は繁華街には同様のものが

あったそうですが、

震災や戦災などで破壊され、

現存しているのは一石橋だけだそうで、

東京都指定有形文化財になっています。

 

ichikoku-bridge

《一石橋(日本橋八重洲):常盤橋から撮影、名所の面影はない》©nico

ichikoku-bridge

《一石橋(日本橋八重洲):歴史について書かれた案内板》

ichikoku-bridge

《一石橋(八重洲):南橋詰に残る親柱》©nico

ichikoku-bridge

《一石橋(八重洲):東京都指定有形文化財「一石橋迷子しらせ石標」》©nico

 


さいごに

 

2回にわたり長くなって

しまいましたが、

お付き合いいただき

ありがとうございました。

 

江戸時代の歴史・時代小説を読むと、

高い頻度で出てくる「道三堀」ですが、

いざ調べてみると、

痕跡がわかるような資料を探せなくて

気になっていました。

 

実際に歩いてみると、

本当に痕跡が少ないのだなと

わかりましたが、

それでも納得するために

行ってみてよかったです。

 

道三堀があった大手町は

オフィスビルや商業施設が立ち並ぶ

洗練されたエリアとなっていますが、

意外にオアシス的な憩いの場所も

多くあることがわかりました。

 

またオアシスにも寄りながら、

歴史散歩ができたらなと思います。

 

最後に一石橋の近くで思いがけず、

満開の桜並木を見つけました!

 

嬉しい~

edo-sakura-street

《江戸桜通り(日本橋):満開の桜並木》©nico

●参考●

nippon.comホームページ

携帯 東京古地図散歩 ―丸の内編 

ビジュアルでわかる 江戸・東京の地理と歴史

★クリックしていただけたら嬉しいです★

Copyright 2022 nico All rights reserved.