こんばんは!
都内在住アラフィフ主婦のnicoです。
ひとり時間の楽しみ方を模索しています。
最近、重要文化財巡りに
ハマっています。
昨年末に
日本橋をひとり散歩した時に、
重厚感のある建物を目にして
気になったのがきっかけです。
江戸後期から昭和初期の
激動の時代の中で
日本の建築も近代化が
推進されていきました。
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日本橋を渡って中央通りを
銀座方面に進むと、
左手に見えて来ます。
【髙島屋東京店】
(現、日本橋高島屋)
●竣工:1933年(昭和8)
●建築:高橋貞太郎(主要作:川奈ホテルなど)、
増築:村野藤吾(主要作:世界平和記念聖堂、日本生命日比谷ビルなど)
●重文指定年:2009年(平成21)
●特徴:外部・内装も含めて優れた意匠を持つことが評価されている。西欧の歴史様式に日本的な要素を加味した当初部と、近代建築の手法を駆使した増築部の調和がとれた意匠的完成度の高い作品。鉄骨鉄筋コンクリート造(地上8階・地下2階)の構造で、内部には日本初となる全館冷暖房設備(アメリカ製)を備え、柱・壁にはイタリア産の大理石、柱上部や梁に施された彫刻、格天井(こうてんじょう)や大階段のある2層吹き抜けの大ホールなど、当初からの豪華な設備・装飾は今も健在。
京都で古着・木綿商として創立し、
1916年(大正5)に東京・京橋へ進出しました。
1923年(大正12)に関東大震災で被災し、
仮店舗での営業を行っていましたが、
現在の地に事務所兼百貨店の建設を
企図していた日本生命保険株式会社の
計画に加わりました。
1933年(昭和8)、
現在の地である日本橋に
日本生命が建設した
「日本生命館」を仮受けて営業を開始。
「東洋趣味ヲ基調トスル現代建築」
がコンセプトの
高橋貞太郎の設計図案が採用となり、
西欧の歴史様式に日本建築の意匠が
多数取り入れられています。
戦後から高度成長期にかけて、
高橋氏の建築様式を継承しながら、
村野藤吾が近代建築の手法を用いて
増築・改修を重ねて今の姿になりました。
両者の調和したデザインは
「増築建築の名作」
と評価されているそうです。
百貨店建築として
最初に重要文化財の指定を受けました。
●nico's memo●
●文化財:
日本の長い歴史の中で生まれ、はぐくまれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な国民的財産。このため国は文化財保護法に基づき重要なものを国宝、重要文化財、史跡、名勝、天然記念物等として指定・選定・登録し、保存を図っている。さらに、日本を代表する文化遺産の中から顕著な普遍的価値を有するものをユネスコに推薦し、世界文化遺産への登録を推進。
●有形文化財:
建造物、工芸品、彫刻、書跡、典籍、古文書、考古資料、歴史資料などの有形の文化的所産で、日本にとって歴史上、芸術上、学術上価値の高いものを総称して「有形文化財」と呼ぶ。
●国宝・重要文化財:
有形文化財のうち、重要なものを「重要文化財」に指定し、さらに世界文化の見地から特に価値の高いものを「国宝」に指定して保護を図っている。
●近隣情報●
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